就職活動

【作業療法士の就活】施設見学

就職したい候補をみつけれたら、その次に行なうのは病院・施設見学です。
ここでは、そのポイントと確認事項について述べていきます。

見学前・・・

下見、情報収集

就職先の概要は、リサーチ済前提ですすめていきます。

以下の内容を確認しておきましょう。

所在地

交通手段

施設の館内

所在地

住所はグーグルマップなどで調べればすぐにわかります。
施設見学当日は、担当者との待ち合わせが必要となります。
事前の連絡では、必ず待ち合わせ場所を確認しておきましょう。

交通手段

車、電車、徒歩・・・どの方法でもいいですが、到着時間が読みやすいような交通手段がお勧めです。

特に都心部の施設の場合は、車の交通状況が読みづらく事故の影響も受けやすいので、電車がお勧めです。

一方で、郊外や田舎の施設の場合は、電車やバスがあまり通ってない場所もあります。その場合は、車がお勧めです。また、車の場合は早く着き過ぎても社内で過ごせるメリットもあります。

病院・施設見学時は、待ち合わせの20~30分前を目安に到着出来るようにしておきましょう。そして、実際に担当者との待ち合わせ場所には5~10分前に行くと印象がいいです。

館内施設

大型病院の場合、西館東館・別館など同じ病院でも、館が違う事があります。
例えば待ち合わせ場所が、「東館3Fリハビリ室」となった場合、方向音痴の方は迷うかもしれません。

私は方向音痴なので、研修会などで大きな病院に行くことある場合は、迷う事が多いです。方向音痴の方は、HPで館内マップの確認や不安な場合は下見をお勧めします。

見学へ!

さぁいよいよ見学です!
下準備をしてきた皆さんなら、きっと無事に担当者に会えた事でしょう。

当日の見学スケジュールは施設によって差はありますが、概ね以下のようになります。

病院・施設内の見学

リハビリ室の見学・説明(治療見学がある場合も…)

質疑応答

病院・施設内の見学

担当者とのやり取り

館内の見学は正直、おもしろくありません。
ここでは、担当者を不快にさせない事を意識してください。
注意することは
・説明に対してリアクションを取る事
→大きく頷いたり、担当者に目線を向け真剣に説明を聞く、「はい」など相槌を打つ(相槌は声のボリュームに注意)
・メモを取る、最悪取らなくても準備はしておく

感想を聞かれたりすることもあるので、印象に残ったものを3つほどピックアップしておくといいでしょう。

見学すべきところ

館内全体の雰囲気を確認しておくといいでしょう。
・患者様、職員が過ごしやすそうな環境か?
・売店や自動販売機の設置の有無
・患者様使う設備について(病室の雰囲気、掲示物など)

これらが、整った状態=患者様を優先で考えている病院
こう考える事も出来ますのでチェックしておきましょう。
また、患者様の過ごしやすさに配慮している病院は、職員に対しても配慮しているところが多い印象です。

あいさつ

見学中は職員とすれ違ったり、患者様に出会う事があるかと思います。
・職員同士のあいさつ
→職員同士や他職種間の関係性が良いほどあいさつが多いです。あいさつは「お疲れ様です」「こんにちは」だけでなく、会釈も入ります。
・患者様へのあいさつ、接遇
→患者様への職員の対応などから、職場全体が患者様を大切にしている職場が判断出来ます。

リハビリ室の見学

さて、館内の見学が終わり一息。
いよいよリハビリ室の見学です。

入室時の対応

入室時にリハビリ室を見回してみてください。
診療中の職員など、目が合った職員が会釈などはしてくれるでしょうか?
会釈などをしてくれる職場は、雰囲気が良く、教育が行き届いた職場と判断出来るかと思います。
声をかけてくれるなら尚更、良い職場といえますね。

リハビリ室の雰囲気

見学に行った職場はどんな雰囲気でしたか?

・患者様とセラピストの会話が飛び交っている
・患者様が何か課題に取り組んでいる(activityやADL訓練など)
このような職場は、活気がありとてもいい職場と言えます。

一方で、
・ベッドに横になって寝ている
・セラピストが明後日の方向を向いている
・患者様を叱っている
個人的こんな職場は嫌です。患者様の為にというよりは、今日仕事を終える事しか考えていないように感じてしまいます。中には、対応が難しい患者様もいるので横になってているのも仕方ない場合もあります。

出来れば、活気のある職場にいた方が、今後もOT人生にとってもプラスになる事が多いと思われます。

リハビリ室の設備

設備は様々です。


業務で言えば、
・PCの台数
・デスク
・空調

診療関連で言えば、
・最新の治療機器
・アクティビティーの種類
・福祉用具、ADL関連の部屋

これらがどの程度充実しているかで、患者様に提供できる治療の幅が増えます。業務関連の設備が整っているのは、職場でのストレスにも関係してきますので、チェックしておくといいでしょう。

質疑応答

質疑応答では、応募時の情報だけでなく実際の状況を知る事が出来ます。
ここで質問しておかないと、働いてから「こんな職場だと思わなかった」「イメージと違った」などの不満が出てしまうので、積極的質問しましょう。

今回は、気になりそうな項目をいくつか選択して掲載します。

職場の人間関係

これは知りたい内容ですが、なかなか聞けない質問ですよね。

質問例としては以下のように聞いてみるとどうでしょうか?
・職場での飲み会とかはありますか?→プライベートな関係性
・他職種間の連携はどのように行っていますか?→仕事上の関係性

聞きづらい内容に関しては、聴き方を変えてみると印象を悪くせずに知りたい情報を聞くことが出来ます。

新人教育・職員教育

新人の方は特に質問しておく項目です。
中途の方でも、勉強目的での転職では勉強会の有無は気になるところです。
また、中途でも仕事量を減らしたりプライベートを優先したい方は、勉強会が少ない職場の方がいいのではないかと思います。

質問例
・勉強会はありますか?また、その頻度はどれくらいありますか?
・勉強会はどのような内容ですか?
・職員同士の勉強会はやっているのでしょうか?

業務面の教育

昨今は、プリセプター・プリセプティー制度での指導をすすめている職場が増えてきており、より丁寧な指導が得られる職場が増えています。

また、職場によっては、入職したては指導するが1か月程度で指導が殆どないといった職場もありますので、指導期間も含めて質問するといいでしょう。

質問例
・職場教育はどのように行っていますか?
・指導はどれだけの期間受けれますか?

リハビリの対象

例えば、回復期の病院でも対象となる患者様の
・重症度
・疾患の分類
・年齢層     など
場所によってメインの患者様が異なる傾向あります。

皆さんが診たい疾患が診れる職場かどうかを聞いているといいでしょう。

福利厚生

結婚や出産だけでなく、急な用事で休める環境なのかや病気になった場合のフォローなど、重要な項目です。
具体的にはこれらの項目を確認するといいでしょう
・有給休暇の取得ついて
・結婚休暇や産休、育休について
・急な病欠時の対応について
・育児短があるかについて

残業時間

業務量にも関係するところですが、残業時間はどれくらいかです。
これは、年数によって前後する内容になります。

質問する場合は、平均残業時間ではなく、新人の残業時間はどれくらいかを聞いておくといいでしょう。

まとめ

今回は、職場見学の見学前と見学当日にピックアップしました。

職場見学前は、遅れないように事前リサーチをすること。

見学当日は、病院(施設)内の見学・リハビリ室の見学説明・質疑応答についてイメージを持って臨む。

特に質疑応答は現場の実状を知る事が出来る為、積極的に!

以上、参考になれば幸いです。