職場選び

ママさん作業療法士の為の職場選びと転職案内

働き方改革の影響で、職場の環境が変化してきています。
とりわけ、女性が抱える出産や育児と仕事の両立が課題となることが多いと思います。

職場によっては、両立出来る環境ではなく、退職を余儀なくされることもあるでしょう。

今回は、ママさんが働きやすい職場とは?に焦点を当てた職場選びのポイントを解説してきます。
また、その取り組みをしている事例も併せて紹介いたします。

ママさん、ママさんになる予定の方が働きやすい職場は?

産休前後、育休の取得時のサポート体制

育休明けのサポート体制

この2つが重要と考えられます。
ひとつづつ解説していきます。

産休前後、育休の取得時のサポート体制

労働基準法では、
産休は予定日の6週間前から
育休は子供が1歳になるまで
とそれぞれ決まっています。

産休

妊娠中は、つわりといった身体的な変化や将来への期待や不安による精神的なストレスといった、心身機能の変化が起こります。

労働基準法では6週間前から取得可能となっていますが、前述した心身の変化によって、仕事がままならない状況になる事も予測出来ます。

そんな時に早めの産休が取れるのか?取っても良い環境なのか?について知っておく必要があります。

また、早めに産休を取らなくてもいい状態の方であっても、心身の負担はやはり大きいです。
職場がそれに配慮している職場かは重要なポイントになってくるでしょう。
具体的には、重度の患者様の担当から外す、取得上限単位数を減らすなどが挙げられます。

産休チェックポイント

体調に合わせて早期の産休が取得可能か

状況に合わせて、介助量の少ない患者様を担当できるか

取得上限単位数を減らしてくれるか

育休

育休は出産後1年間、労働基準法にて決まっています。

育休中はどうしても、収入が減ってしまいますので、家計の負担を予測しておくためにも、1年間でどの程度の手当があるか把握しておきましょう。心身のストレス軽減にもつながります。
(雇用保険では、出産~6か月→基本賃金×0.67、6か月以降→基本賃金×0.5となっている)

育休期間の1年間ですが、保育所が見つからなかったり、心身のトラブルがあった場合は、事業主に申請する事で2歳まで延長が可能です。
育児・介護休業法で定められている為、申請すれば延長は可能ですが、職場自体が育休に対して寛容な職場かどうかは重要な点です。
他の職員が育休を取得した際、上司の対応や職場の雰囲気などを確認しておくことで、職場がどれだけ産休・育休に対してサポートしてくれるかを推し量る事が出来ます。
もし、風当りが強くなるような職場ですと、今後育児をしていく際も不安が残る事かと思います。その際は、転職も踏まえて検討するのが今後の為にもいいといえるでしょう。

育休期間は、職場の情報が殆ど入らずに、浦島太郎状態になります。
職場によっては、LINEやメーリングリストを使用し、職場でのミーティング内容や新たな決まり事などを職員全体に周知する取り組みをしているところがあります。
私の同僚からの話ですが、産休・育休期間中は外部の情報が入ってこずに不安になる事があったようです。しかし、LINEやメーリスで職場の情報が入っている事で、職場復帰時の不安が減ってスムーズに仕事に戻る事が出来たとのことでした
このように、情報共有がどの程度されているかも重要な点でしょう。

育休チェックポイント

1年間の育休手当がどの程度もらえるか?

子供の状況に応じて、育休期間を延長を快く受け入れてくれる職場か?

職場の情報が周知される環境か?

育休明けのサポート体制

当職場のママさんに、育休明け時の不安だった点を聞いてみました。多かった項目として

1年間で業務内容が変化している(新たに必要になった業務、不要になった業務)

患者様の治療が久しぶりで、以前の様に出来るか不安

子供お迎えなどで残業が出来ない事で業務が間に合わない

1つづつ解説していきます。

1年間で業務内容が変化している

前述しましたが、1年間職場にいないと完全に浦島太郎状態です。

職場に、育休明けプランがあるか?

これを確認しておくといいでしょう。
また、プランと題うってなかったとしても、職場のママからサポート体制を聴取しておく事も重要です。

サポート体制としては、
・わからない事を聞きやすい職場環境か?
・先輩ママに相談しやすい環境か?
・業務が体系化されているか?

これらを確認しておくといいでしょう。

患者様の治療が久しぶりで、以前の様に出来るか不安

職業人としての、スキル面での不安についてです。

やはり、どんな方でもブランクを感じてしまうようです。
特に、重症例では「移乗が出来るかな?」「以前のように結果を出せなかったらどうしよう・・・」
このように考える方が殆どのようです。

当職場は、ママさん向けの実技練習を設けていたり、困った際に相談できるSV制度を導入しています。

職場での相談出来る体制があったり、振り分けられる患者様の重症度に配慮しているかが重要です。

子供お迎えなどで残業が出来ない事で業務が間に合わない

子供が小さな頃は殆ど残業が出来ません。

そんな中で、大量の業務が襲ってきたらどうでしょうか?
子育てか?業務か?といった選択に迫られることでしょう・・・

この場合、育児短がとれる職場かどうかを確認しておくといいでしょう。
育児短を取る事で、通常は18単位~20単位取得が必要なところを15単位にし早めの帰宅が出来ます。

このように、ライフワークバランスがとれるような制度の活用することがいいでしょう。
また、制度の活用が出来る職場は必要な条件です。

当職場の事例

当職場は、ママさんが複数に在籍しています。
元々、職場の上司に業務内容や患者様の治療の相談が出来る環境でした。

そこで、その相談内容を集約する為に、ママさん達と課長とで構成されるワーキンググループが発足されました。
そこでの議事録まとめる事で、職員全体に産前~育休明け、育児の困り事を周知することが出来るようになりました。

これにより、ママさんや妊娠中の方に対して、職員全体が協力し合える職場環境となってきました。

まとめ

ママさん、これからママさんになる方の働きやすい職場は、以下が重要です。

サポート体制が充実している事

職場全体が妊娠・出産・子育てに対して知識があり、寛容である事

以上、参考になれば幸いです。